1.インスタの統一感
インスタグラムの集客を効率的にするためのコツとして、ブランドイメージに合った加工・投稿方法を見つけて、継続することが重要です。
具体的に、あなたが集客したいユーザー層が魅力的と感じ、実際にフォローしたいと感じてもらうためには、ひとつのアカウントで、世界観・イメージを一貫させたコンテンツ制作・投稿を徹底する必要があります。
”コンテンツ”とは、アカウントを構成するパーツとなる、タイムライン投稿・ストーリーズ投稿・プロフィール画面・ロゴなどすべてを指します。
この記事では、その中でも特にユーザーの目に触れる面積・頻度の多いタイムライン投稿において、統一感を持たせるためのテクニックを紹介していきます。
テクニックだけでは、それを知っている個人でしか運用ができず「他人に任せられない」「引き継ぎがうまくできない」という悩みをお持ちの方に向けて、統一感のある表現をするために気をつけたいポイントを、うまく可視化するためのフォーマットもご紹介します。
特に、ファッションや美容など、女性をターゲットとし、アカウントの世界観がフォローや購買などの行動に大きく影響する分野で集客・アカウント運用をしている担当者の方にはぜひ読んでいただきたい内容です。
2.インスタ統一感でフォロワーを増やす
インスタグラムの投稿コンテンツに統一感がないというのは、どういう状態でしょうか。
すでにインスタグラムを使って集客されている方は、ほとんどの場合、特定の商材があり、その商材を利用してもらうための見込み客の獲得や、現利用ユーザーの愛着度アップを目的とした活動をされていると思います。
商材に関する特定のテーマや被写体を投稿することが前提となっているため、「これはなんのアカウント?」というレベルの認識を発生させてしまうことはほとんどないと思います。
そのため、その内容に関心のあるユーザーであれば、気軽にフォローするところまでは導くことができます。
一方で、類似したテーマや、同じカテゴリの被写体を投稿している他のアカウントと比較したときに、「なんとなくフォローしよう」ではなく「このアカウントは魅力的だ」「このアカウントは自分にマッチしている」という認識のもとフォローされているかどうかによって、フォローした後の行動が変わっていきます。
言うまでもなく、「なんとなくフォローしよう」というモチベーションでつながったアカウントの方が、「なんとなく見なくなる」ことになり、他の類似したアカウントに埋もれて、忘れられていく可能性が高いです。
裏を返せば、「このアカウントが魅力的だからフォローした」という動機とその前提となる”記憶”
があることで、その後のユーザーとの関係性を効率的に深めることができるということです。
その”記憶”をしっかり残してもらうために重要なのが、投稿コンテンツにおける統一性なのです。
つまり、統一性がない状態というのは、結果としてユーザーの印象や記憶に残らないことです。
さらに、ただ整然と、同じ被写体ばかりを淡々と投稿し、統一すれば良いわけではありません。
類似した商材やテーマを扱う他のアカウントとは”一味違って”「なんかおしゃれ」「なんか良さそう」と感じてもらうためには、被写体のバリエーション・独自の切り口からの情報など、幅広い表現が求められます。
そして、そのバリエーションある投稿コンテンツを束ねる”共通したビジュアルルール”こそが、統一感を生み出す重要な要素となるわけです。
もっと言えば、その共通したビジュアルルールが、一眼みるだけで「あのブランドAだ」と想起させ、彷彿とさせる状態がつくれることが理想的です。
もちろん、そうした状態をつくるためには、高いレベルでのブランディングやデザインに関する知識が求められるため、ちょっとやってみようと着手しがたいのが現実です。
そのため、まずは、ちょっとした”一手間で”、”継続的に実践できる”テクニックを把握し、ルール化していくことから始めましょう。
3.インスタで統一感を出す方法8選
投稿コンテンツを制作する際に、統一感を出すためのテクニックを、事例とともに紹介します。
すべて盛り込む必要はありませんので、特に、類似する商材やテーマを扱うアカウントとは一味違う見栄えを実現できるものをいくつかピックアップして継続するようにしましょう。
(1)白枠をつける
すべてのタイムライン投稿で、同じ幅の白枠をつけることで、被写体の内容や色合いが異なっても、統一感を出すことができます。
また、ぎっしりと詰まったタイムラインコンテンツがすっきり見える効果もあります。
(2)投稿の順番を固定する
2種類のコンテンツを交互に投稿したり、横に並ぶ3つの投稿の真ん中だけ異なるコンテンツにしたりと、プロフィール画面で投稿が並んだ際のレイアウトを意識することで、統一感を生み出すことができます。
例:etvos.jp
(3)被写体の構図を揃える
メインで見せたい被写体やアイテムの構図を揃えることで、すっきりとした印象はもちろんのこと、美しいタイルのように、整然とした統一感を与えることができます。
例のように、余白を多めにとることで、洗練された風合いを演出することも可能です。
(4)色の系統を揃える
あらかじめ選定した2~4色のメインカラーとベースカラーを交互に使用したり、組み合わせ使用することで、そのブランドの世界観やニュアンスがぐっと伝わりやすくなります。
例のように、パステルピンクやパステルグリーンの色彩をメインとし、薄いグレーや白などのモノトーンカラーと組み合わせることで、統一感はもちろんのこと、色彩が際立つ効果もあります。
(5)投稿画像を同じサイズに統一する
インスタグラムの長方形サイズを活用した統一感テクニックです。
プロフィール画面で一覧化される画像は、すべて正方形で表示されることを逆手にとり、あえて縦長長方形の5:4サイズで、正方形化されると見えなくなる余白を活用する方法です。
画像には統一感を出したいが、キャンペーンの訴求や、文字による説明をどうしても挿入したい場合は、5:4の画像を容易することで、タイムラインではしっかり文字で情報を伝えつつ、プロフィール画面上では正方形画像として統一感を崩さない投稿が可能です。
(6)1枚の写真を複数に分割する
1枚の大きな画像を6枚~9枚の複数枚に分割することで、プロフィール画面を大きく占有しながら、大画面で世界観を伝えられる効果があります。
見た目も美しい上に、手軽にプロフィール画面上の投稿コンテンツに統一感を出すことができるテクニックです。
(7)画像にロゴを入れる
投稿画像の真ん中、右上、左上、などと位置を決めて、サービスやブランドのロゴを追加することで、異なる被写体であったとしても、簡単に統一感を出すことができ、その上、一目でそのブランドの投稿であることを伝えられます。
例のように、特定のロゴではない場合でも、決まったフォント・サイズの文字を四角枠で囲み、そのレイヤーを中心に配置することで、異なる色合いや被写体の画像を背景にしたとしても、統一性を出すことができます。
(8)文字の配置箇所とフォントを統一する
画像内に挿入する文字のフォント種類、配置箇所を揃えることで、統一感を出すことができるテクニックです。
例のように、2種類の異なるフォント・配置箇所のパターンを用意しておくことで、規則正しく順番たてて投稿されていなくても、全体として統一感を演出することもできます。
4.インスタで統一感を出すアプリ
(1)~(8)のように、一味違った統一感を出すためのテクニックを活用し、複数の画像を制作し、プロフィール画面にレイアウトした際のシミュレーションをすることも可能です。
そして、これらのインスタの統一感の出し方を実現するスマホアプリを紹介します。
UNUM
おしゃれな画像加工も可能なおすすめのアプリです!
PicFitter
写真や画像に白やカラーの枠をつけるアプリで超簡単に使えます!
5.インスタの統一感の出し方はルール決めフォーマットを作成しよう!
ここまで、インスタグラムのタイムライン投稿を工夫し、プロフィール画面で一覧化されたときに、他のアカウントと異なる一味違った統一感を出すテクニックを紹介してきました。
これらのアイディアを活用して、あなた自身でアカウント運用を行うことができます。
ただし、複数名で運用管理をしたり、後任の運用担当に引き継ぐ際に、上記のようなコツを言語化し可視化しておくことが必要になってきます。
その際に、一目で理解できる共通するルールとして、下記のようなフォーマットを用意しておくことをおすすめします。
運用担当によってブランドやアカウントに対するイメージは、それぞれの主観や捉え方などによって異なってきます。
その前提に立ったときに、後から議論が巻き起こったり、誤った方向性に進まないための工夫をあらかじめ整えておきましょう。
6.インスタグラムの統一感まとめ
インスタグラムでフォローされる際に重要なのは、ユーザーがそのアカウントに対してポジティブな印象や記憶をもった状態で行動に移す土台をつくっておくことです。
ただなんとなくフォローしたアカウントは、他の競合するアカウントに埋もれ、やがて忘れられていきます。
前提として、ユーザーにとって、フォローという操作にはお金がかかりませんし、上限数もなく、ワンタップでできるため、そのカテゴリに興味さえあえば気軽にフォローできるためです。
しかし、その後、継続的に興味をもって閲覧・視聴してもらえるという一段階上のレベルまで実現していく際に、双方的なコミュニケーションを含めた、かなりのコミュニケーションコストが必要となります。
そのため、投稿する際に、好感をもってもらえるような世界観やビジュアル表現の統一化を行うことで、フォローの入り口から、しっかり印象・関係性の醸成を行っていくことをおすすめします。
特に、フォローの際に目にすることの多いプロフィール画面で、そのブランドやアカウントならではの一味違った表現を見つけることができれば、ユーザーがフォローする際の魅力となり、フォローし閲覧しつづける理由をつくることにつながります。
また、そのような工夫を継続していたとしても、運用担当が細分化したり変更になった際に、ストップしてしまい、統一感が崩れてしまってはもったいないです。
その世界観が魅力的だと感じていたユーザーにとっても、期待に背くことにもつながりかねないいため、そういったことがないよう、事前にルールの可視化・ドキュメンテーション化までしておきましょう。