インスタグラムとツイッター、Facebookの使い分けと連携方法!企業の運用事例も解説!

1.インスタグラムとSNS集客

インスタグラムと言えば、写真や動画などのビジュアルコンテンツがメインとなるSNSですよね!

そのため、ブランディングや商品・サービスの世界観を表現することに向いています。

以前は若年層の20代以下の女性ユーザーが多かったです。ターゲットとした集客に強い点が大きな特徴です。

一方、主要SNSであるTwitterやFacebookは、各サービスを利用するアクティブユーザーの層や、コミュニケーション方法、訴求ポイントが異なります。

つまり、インスタグラムではリーチできないユーザーに対して集客をかけることも可能です。

そのため、インスタグラムとの違いを理解し、特性にもとづくコンテンツ投稿を実践することで、集客をさらに最大化していく効果が期待できます。

この記事では、インスタグラムに並ぶ、主要SNSのTwitterとFacebookの特性から、効果的な投稿方法までを解説します。

インスタ集客が合わないと感じている方や、インスタ以外のSNSを活用して集客を最大化していきたいと考える方にお読みいただきたい内容です。

2.インスタグラム・ツイッター・フェイスブックの特徴と使い分け方法

Instagramは、Twitter・Facebookと比較しても、男性もどんどん増えてきていますが、全体的に見ると20~40代の女性の割合が多く、アクティブユーザーのボリュームゾーンとなっています。

そして、Instagramではリーチできない層にアプローチするために、Twitter・Facebookを活用することが有効と言えます。

Twitterは、一人のユーザーが複数アカウントを持つことができたり、アカウント登録の際に入力する個人情報が少ないことから、他SNSと比較して匿名性が高く、「リツイート」機能による拡散のしやすも相まって、はまれば加速度的に投稿が拡散される傾向にあります。

InstagramはそのようなTwitterの特徴と比較すると、拡散性が低く、より濃く深い関係構築が強みなため、Twitterの拡散性を補完することで、より広く多くの人にリーチすることができます。

各SNSの基本的な特性は下図の通りです。

3.インスタグラム投稿とツイッター・フェイスブックの連携方法

Instagramのみ運用している場合、Twitter・Facebookまで広げていくことで、異なるターゲット層にリーチできる効果が見込めます。

一方で、3つのSNSを一気に運用するとなると、運用リソースや手間は単純に3倍となります。

現実的に、3つとも並行して運用するのが難しいという方には、Instagramのタイムラインに投稿するだけで、Twitter・Facebookでも同時にシェアできる自動シェア機能をおすすめします。

※ストーリーズでは使用できないためご注意ください。

他のSNSとの連携の設定方法

設定は簡単です。まず、投稿する前に、連携するアカウントを設定しておきましょう。

インスタのプロフィール画面から「設定」を選択し、「アカウント」→「他のアプリへのシェア」と進みます。

設定したいSNSを選択し、連携に進みます。

インスタとFacebookの連携方法

FacebookアカウントIDとログインパスワードを入力し、連携するアカウントに間違いがないかを確認したうえで完了に進みます。

アカウント連携の設定が完了すると、チェックマークが入るので目印にしましょう。

インスタとTwitterの連携方法

TwitterアカウントIDとログインパスワードを入力し、完了を選択すれば、設定完了です。

以上で、事前の連携設定は終了です。

あとは、タイムライン投稿を編集する際に、[次の場所にも投稿]のFacbook・TwitterをONにすれば、Instagramへの投稿と同時に、Facebook・Twitterへの投稿が完了できます。

とにかく、ツイッターやフェイスブックを始めてみたいものの、手が足りないという方は、最低限の設定で同じコンテンツを同時投稿できるこの機能を積極的に活用していきましょう。

4.各SNSの使い分けと投稿事例

インスタグラムの運用にもある程度余裕があり、ツイッター、フェイスブックもそれぞれのターゲット層にあわせた情報を積極的に発信していきたいという方は、各SNSの特性に合うコンテンツを制作するよう意識していきましょう。

いくつかの事例を用いて解説していきます。

【事例①】Oisix(オイシックス)

ネットで有機野菜やミールキットを販売している「オイシックス」では、アクティブユーザーの年代・各SNSのメインコンテンツにあわせたアカウント運用をしています。

Instagram

Twitter

Facebook

例えば、Instagramでは、キャンペーンやイベントの告知・簡単レシピやおすすめ商品の紹介を行なっており、いずれも彩が美しく、見栄えがする写真を選定していることがわかります。

一方、Twitterでは、イベントの告知や、商品の紹介を、ユーザーの投稿を引用リツイートする形で投稿しています。

ブランドからの発信というより、実際に使用したユーザーの写真を拡散することで、まだ利用したことのないユーザーが、商品・サービスに親近感を感じたり、第三者評価として参考にすることができる効果が見込めます。

そして、Facebookでは、イベントの告知をはじめ、企業として取り組んでいるCSR活動を「広報部から」という形で発信しています。

より年齢層が高い人が多いことから、企業として信頼感や好印象を与えるような内容が中心となっていることがわかります。

まとめると、下記のように使い分けをしていることがわかります。

・Instagramでは商品の見栄えを意識したきれいな彩の写真を投稿

・Twitterでは実際に商品を利用したユーザーの口コミを引用して投稿

・Facebookでは広報観点で企業活動の報告を中心とした投稿

特に、Instagram・Twitterでは、初回利用ユーザーの特典が獲得できるページをリンクしていることからも、まだサービスを利用したことのないユーザーを意識したコンテンツを、各SNSの特徴を活用して配信していることがわかります。

【事例②】京都宇治総本家 辻利

お茶やお茶のスイーツを中心に、京都・銀座の店舗と通販を中心に販売を行なっており、各SNSではやはりリーチしやすい年代の趣向にあわせた表現をしていることがわかります。

Instagram

Twitter

Facebook

Instagramでは、辻利の本店で食べられるパフェや各種スイーツを中心に、オンラインストアで購入できる、見た目の華やかな商品紹介が中心です。

また、店舗の営業に関するお知らせをする際は、辻利のロゴが入った画像を一貫して使用しており、統一感を出す演出をしていることがわかります。

一方、Twitterではハッシュタグをつけてツイートするだけで参加できるキャンペーンなど、Twitterの拡散性を活用したイベントを開催しています。

そして、Facebookでは、Instagramと連動したコンテンツが配信されており、店舗の位置情報や営業時間に関する情報がしっかり記載されています。

まとめると、下記のように使い分けをしていることがわかります。

・Instagramでは店舗に行って食べたいor店舗に行こうとしているユーザーを対象とした、見栄えのする投稿と、ブランドのロゴマークが配置された統一画像を投稿し、世界観の演出まで実践している

・Twitterではユーザーを巻き込み、拡散してもらうためのキャンペーン開催を中心に、お茶の知識や辻利の歴史など、プチ雑学コンテンツを配信している

・Facebookページでは、基本情報に店舗の位置情報や営業時間を盛り込みつつ、Instagramと連動した投稿コンテンツを配信している

つまり、最終的には店舗やオンラインサイトの利用をゴールとしつつも、特に話題性を拡散しやすいTwitterで、ついシェアしたくなってしまうキャンペーンやプチ雑学コンテンツを発信しています。

そして、InstagramとFacebookという画像や映像がメインの場所では、しっかり世界観や商品を見せる訴求をして、使い分けていることがわかります。

5.SNSの使い分け方法まとめ

Instagramで集客をしていく際、あわせてTwitterやFacebookなども活用することで、自社の商品やブランドをさまざまな切り口で紹介・発信することにもつながります。

特に、主要SNSでは各プラットフォームごとに、利用しているユーザー層が異なり、求めている情報も異なることから、ユーザーが受け取りやすい形に編集・加工して発信することが重要なポイントとなります。

また、2つの事例を通して分析してきたように、それぞれ集客の目的やプラットフォームでターゲットとしている顧客のステージが、「まだ利用していない層」「利用している層」などと異なることも見えてきました。

そのため、ご自身の商品・サービスの売上を最大化するために、どのステージの顧客にどのような印象や情報を与えることで、次のステージに促すことができるか?というポイントも併せて考えながら、各SNSを積極的に使い分けしていきましょう。