インスタライブをやってみたいけれど、何を準備すればいいのか分からない。
急に始めて、誰も来なかったらどうしよう。
話がとぎれて気まずくなったら怖い。
初めてのインスタライブは、こうした不安でいっぱいになります。
でも、つまずくポイントはだいたい決まっていて、事前に手を打っておけば、たいていは防げます。
今日は、40代・50代の女性がお店や教室のインスタで初めてライブをやる前提で、事前準備と当日の流れを順番にまとめます。
配信より前に、準備で結果の大半が決まる
インスタライブがうまくいくかどうかは、話のうまさではありません。
始まる前に、来てもらうための準備と、落ち着いて話せる環境づくりができているかどうかです。
いきなり「今からライブします」と始めても、その時間にたまたまアプリを開いていた数人しか来ません。
逆に、数日前から告知して、話すことを決めて、通知を予約しておけば、初回でも十数人には見てもらえます。
準備は、大きく分けて「集客の準備」と「配信環境の準備」と「中身の準備」の3つです。
順番に見ていきます。
集客の準備:3日前から始める
ライブに人を集めるには、遅くとも3日前から動きます。
日時を決めて告知する
まず、曜日と時間を決めます。
おすすめは、平日の夜21時前後か、土日の午前中です。
家事がひと段落して、スマホを見やすい時間帯を選びます。
決めたら、フィード投稿とストーリーズの両方で告知します。
「◯月◯日の21時から、◯◯についてお話しします」と、日時とテーマをはっきり伝えます。
ストーリーズのカウントダウン機能を使う
ストーリーズには、指定した日時までの残り時間を表示するカウントダウンのスタンプがあります。
これを貼っておくと、見た人が「リマインド」をタップでき、開始時刻に通知が届きます。
告知のたびにこのスタンプを貼っておくと、当日忘れられにくくなります。
前日と当日にもう一度告知する
前日に「明日の21時です」、当日の数時間前に「今日の21時からです」と、ストーリーズで軽くリマインドします。
しつこいかなと思うくらいでちょうどいいです。
みんな忙しいので、1回の告知では忘れられます。
配信環境の準備:前日までにそろえる
当日あわてないために、配信の環境は前日までに整えます。
通信環境
ライブは通信が安定していることが何より大事です。
できればWi-Fiがつながる場所で配信します。
電波が弱い場所だと、映像が止まったり、途中で切れたりします。
配信予定の場所で、前日に一度、短いテストライブをしておくと安心です。
スマホの固定
スマホは手で持たず、三脚やスタンドで固定します。
手持ちだと画面が揺れて、見ている人が疲れます。
100円ショップのスタンドでも十分です。
明るさ
顔が暗いと、それだけで印象が下がります。
窓を背にせず、窓のほうを向いて座ります。
夜なら、顔の正面にライトかデスクランプを置きます。
高い機材はいりません。
通知を切る
配信中に電話がかかってくると、ライブが中断されます。
配信前に、機内モードにしてからWi-Fiだけオンにするか、おやすみモードにしておきます。

中身の準備:話すことを紙に書き出す
「アドリブで話せる人」以外は、話すことを前もって決めておきます。
台本まではいりませんが、流れのメモは作ります。
紙に、次の順で書き出します。
- 最初のあいさつと自己紹介(30秒くらい)
- 今日話すテーマと、その理由(1分くらい)
- 本題を3つのポイントに分けて(それぞれ2〜3分)
- 質問への回答タイム
- 最後の案内とあいさつ
本題を「3つのポイント」に分けておくのがコツです。
話がそれても、「では2つ目のポイントですが」と戻ってこられます。
1つのテーマを深く話そうとすると、途中で行き先を見失いがちです。
質問タイムのために、あらかじめ「よくある質問」を2つか3つ用意しておきます。
コメントが来なかった時に、「よく聞かれるのですが」と自分で振れば、間が持ちます。
本番の前に、こっそりリハーサルをしておく
いきなり本番は、やはり緊張します。
そこでおすすめなのが、公開範囲を「親しい友達」だけにして、短いテスト配信をしておくことです。
親しい友達のリストを自分ひとりだけにしておけば、誰にも見られずに、配信画面の操作を試せます。
カメラの切り替えボタンはどこか、コメントはどう表示されるか、画面の明るさはどうか。
一度さわっておくだけで、本番の緊張がずいぶん減ります。
このテスト配信で、実際に話す3つのポイントを声に出してみます。
話してみると、思ったより長い、逆に短すぎる、という時間感覚がつかめます。
一度リハーサルをしておけば、本番で時間が余って気まずくなることも減ります。
ひとりが不安なら、誰かと一緒に配信する
インスタライブは、2人から4人まで、複数人で同時に配信できます。
これをコラボライブと呼びます。
ひとりで30分話し続けるのは、慣れていないと大変です。
同じ業種の知り合いや、お客さんとして親しい人に入ってもらうと、会話のキャッチボールで自然に時間が進みます。
相手の質問に答える形になるので、話すことに詰まりにくくなります。
やり方は、ライブを開始したあと、画面下のボタンから相手を招待するだけです。
相手が承認すると、画面が2分割されて、2人が並んで表示されます。
初回はこの形から入ると、心理的にかなり楽になります。
顔出しが苦手なときの選び方
顔を出したくない、という人も少なくありません。
その場合は、手元だけを映す配信にします。
料理、手芸、メイク道具の紹介、ノートに書きながらの解説。
カメラを下向きに固定して、手の作業を見せながら声で説明する形です。
顔が映らなくても、声と手元があれば、ライブとして十分に成り立ちます。
もう一つの方法は、静止画を1枚映しておいて、声だけで進めるやり方です。
プロフィール写真やその日のテーマを書いた画像を映し、ラジオのように話します。
見ている人は、案外これでも満足してくれます。
大事なのは、その時間にリアルタイムで話しかけてくれること自体だからです。
ライブ中の「売り込み」は最後の1分だけ
ライブを集客につなげたい気持ちは分かりますが、配信の大半を宣伝にすると、人はすっと抜けていきます。
配信の9割は、見ている人の役に立つ話に使います。
売り込みは、最後の1分だけです。
「今日の内容をもっと詳しく知りたい方は、こういう講座があります」「今なら◯日まで受付しています」と、さらっと1回言うだけにとどめます。
役に立つ話をたっぷりした人が最後に軽く案内すると、「この人なら受けてみたい」と思ってもらえます。
逆に、最初から売り込むと、それまでの話も宣伝に聞こえてしまいます。
順番が大事です。
ライブに向くテーマ、向かないテーマ
インスタライブには、向いているテーマと、そうでないテーマがあります。
向いているのは、リアルタイムのやりとりが活きるものです。
質問に答える相談会、作業の実演、新商品を一緒に見る会、季節の悩みについて話す会。
その場で反応をもらいながら進められるテーマです。
向かないのは、順を追って正確に伝える必要があるものです。
細かい手順の説明や、数字が多い話は、あとから見返せるフィード投稿のほうが向いています。
ライブでやると、聞き逃した人が置いていかれます。
自分が話したいテーマが、「その場のやりとりで深まるか」を考えてみてください。
深まるならライブ向き、そうでないなら投稿向きです。
当日の流れ:開始から終了まで
当日は、次の流れで進めます。
開始5分前
配信場所に座り、スマホを固定し、明るさとカメラの向きを確認します。
飲み物を手元に置きます。
声がかすれた時のためです。
配信開始〜最初の5分
ライブを開始しても、すぐには人が集まりません。
最初の3〜5分は、集まってくる時間だと考えます。
「こんばんは、集まるまで少しお話ししていますね」と、雑談から入ります。
入ってきた人の名前が表示されたら、「◯◯さん、こんばんは」と呼びかけます。
名前を呼ばれると、見ている人は「ちゃんと見てくれている」と感じて、残ってくれます。
本題
用意した3つのポイントを、メモを見ながら話します。
たまに「ここまで大丈夫ですか」「うなずいてもらえたらうれしいです」と、見ている人に声をかけます。
一方的に話し続けず、コメントを読む間を作ります。
質問タイム
「何か聞きたいことはありますか」と促します。
コメントが来たら、まず質問を声に出して読んでから答えます。
あとから来た人にも、何の話か分かるようにするためです。
締め
最後に、今日の内容を一言でまとめます。
そして「詳しくはプロフィールのハイライトにあります」「次回は◯日です」と、次の一歩を案内します。
「来てくださってありがとうございました」で終わります。
配信時間は、初めてなら20分から30分で十分です。
長くやろうとして疲れるより、短くてもきちんと終わるほうがいい印象になります。
途中で言葉に詰まっても、あわてなくて大丈夫です。
「えーっと、なんて言えばいいかな」と正直に言っても、見ている人はむしろ親近感を持ちます。
きれいに話すことより、その人らしく話すことのほうが、ライブでは伝わります。
沈黙が怖い時は、手元の飲み物を一口飲んで、ゆっくり次の話に移ります。
配信が終わったあとにやること
ライブは、終わってからも活かせます。
アーカイブを残すか決める
配信を終えると、「シェア」でアーカイブとしてフィードに残せます。
来られなかった人にも見てもらえるので、基本は残しておくのがおすすめです。
残したくない場合は「削除」を選びます。
ストーリーズでお礼と要約を流す
配信の翌日に、「昨日はありがとうございました」と、話した内容を3行くらいで要約してストーリーズに流します。
見逃した人が「次は見よう」と思うきっかけになります。
このひと手間で、次回の参加者が少しずつ増えていきます。
次回の予告をする
反応がよかったテーマは、次回につなげます。
「来月も同じ時間にやります」と決めておくと、見る側も予定に入れやすくなります。
よくあるつまずきと、その対策
初めてのライブで多いつまずきを、先にお伝えしておきます。
- 誰も来なくて心が折れる → 最初は数人が普通。アーカイブを見る人のほうが多いことも
- コメントが来なくて焦る → 用意した「よくある質問」を自分で読んで進める
- 話が長くなって疲れる → 20分で切り上げる前提で構成する
- 通信が切れる → あわてず、もう一度ライブを開始して「切れました、続けます」と言えばいい
切れてしまっても、見ている人は気にしていません。
落ち着いて入り直せば大丈夫です。
もう一つ、初回で多いのが「終わったあと、どっと疲れて落ち込む」ことです。
慣れない配信のあとは、うまくいっても疲れます。
その日は反応の数を見すぎず、翌日に落ち着いてからアーカイブを見返すくらいがちょうどいいです。
2回目、3回目と重ねるうちに、緊張は自然に減っていきます。
まとめ
インスタライブでいちばん大事なのは、話す技術ではなく、事前の準備です。
3日前から告知し、カウントダウンで通知を予約する。
前日までに通信・固定・明るさ・通知オフを整える。
話すことを3つのポイントに分けて紙に書き出す。
当日は、最初の5分は集まる時間と考えて雑談から入り、名前を呼びかけながら進めます。
終わったらアーカイブを残し、翌日に要約をストーリーズで流す。
初回は20分でも十分です。
完ぺきを目指さず、まず1回やってみることが、次につながります。
ライブは、フォロワーとの距離がいちばん縮まる場です。
文字の投稿では伝わらない声のトーンや人柄が、そのまま伝わります。
1回やってみると、コメントで応援してくれる人がいることに気づいて、続ける気持ちがわいてきます。
月に1回でいいので、曜日と時間を決めて、習慣にしてみてください。






