1.インスタのエンゲージメント率とは?
インスタグラムにおける「エンゲージメント率」とは、投稿コンテンツに対する「いいね」や「保存」「コメント」といった、閲覧ユーザーからの反応率のことを指します。
「エンゲージメント率」が高いほど、ユーザーから注目度や愛着度が高いと言えます。
さらに、タイムライン上での表示頻度アップや、インスタ検索結果でおすすめタブでの上表示を狙う上でも重要な指標となります。
つまり、インスタグラムで「エンゲージメント率」を高めることで、集客効果などのメリットが多く、インスタグラムのアカウント運用において欠かせない指標の目安になるのです。
この記事では、エンゲージメント率を上げるメリットやその見方、確認の仕方、計算方法、エンゲージメント率を高めるための具体的な方法をご紹介します。
2.エンゲージメント率の計算方法と目安
エンゲージメント率は、冒頭で触れた通り、投稿コンテンツに対する「いいね」「保存」「コメント」の”反応率”のことを指します。
エンゲージメント率と一口に言っても、1投稿あたりの反応率、アカウントにおける投稿率など、いくつかの定義が存在します。
計算式にすると下記のような計算方法になります。
(1)投稿あたりのエンゲージメント率をみる計算式
投稿Aの
「(いいね数+コメント数+保存数)÷ リーチ数 or インプレッション数」
→ 投稿コンテンツの内容をブラッシュアップするためにみる指標(目安)
(2)投稿あたりのフォロワーのエンゲージメント率をみる計算式
投稿Aの
「(いいね数+コメント数+保存数)÷ フォロワー数」
→ 投稿コンテンツの内容とリーチ数を改善するためにみる指標(目安)
(3)アカウントあたりのエンゲージメント率をみる計算式
すべての投稿の
「(いいね数+コメント数+保存数)÷ リーチ数」
→ アカウントとして改善すべきポイントを見極めるための指標(目安)
.
これらは、いずれもインスタグラム上で見れるものではないため、自身で計算する必要があります。
各エンゲージメントの確認の仕方は、インスタグラムのインサイト機能で、それぞれの投稿に対するリーチ数・インプレッション数・反応数(いいね数、コメント数、保存数)を確認することができます。
目的にあわせて数値を確認し、計算することを定期的に行い、平均を出したり、改善のポイントを発見できる状態をつくっておくことをおすすめします。
3.インスタのエンゲージメント率を上げるメリット(効果)
インスタグラムでエンゲージメント率を検証し、改善することで、さまざまなメリットが期待できます。
まず、インスタグラム内のタイムラインで表示される頻度を上げたり、検索結果のおすすめタブに上位表示されることで、投稿・アカウントに対する流入数を増やす効果が見込めます。
これはとても大きいことですよね!
流入数が増えるということは、フォロワーに対する接触頻度を増やすことや、新たな見込み客に対してフォローを促すことにつながります。
つまり、インスタグラムから自社サイトやECサイトに誘導を増やすための母数を獲得しやすいというメリットがあるのです。
加えて、投稿コンテンツをブラッシュアップしたり、リーチしやすい時間帯やターゲット・ハッシュタグの傾向を把握・改善することで、そのアカウントに対する関心度や愛着度を高める効果が見込めます。
ユーザーが、そのアカウントを「自分が好きな世界観を表現している」「有益な情報を提供してくれる」と認知することで、こちらからプッシュしなくても、自分から積極的にアカウントの情報を見に行ったり、その先の購買を検討する状態に導くことができます。
エンゲージメント率は、それらの要素を包括的に把握するための重要指標となるため、定点観測し、継続的に改善活動を行なっていくことで、上記のようなメリットを得ることができます。
4.エンゲージメント率を上げる方法
エンゲージメント率を高める方法は様々ありますが、より見込みのあるユーザーに直接アタックすることで、投稿自体のエンゲージメント率を高めることができます。
本章ではその具体的な方法をご紹介します。
ストーリーズの親しい友達リスト活用してエンゲージメント率を上げる方法
ストーリーズには、特定のアカウントに対して限定公開できる「親しい友達」機能があります。
この機能は、「親しい友達」リストに特定のアカウントを事前指定し、ストーリーズ配信時にその配信対象を選択することで、指定したアカウントのみにストーリーズを限定配信できます。
「親しい友達」リストに追加されているユーザーには、「親しい友達」マークが表示され、限定公開されていることがわかる一方、追加されていないユーザーには通知が一切届かないため、限られたユーザーに対してクローズドでアプローチすることができます。
そのため、自社の商品・サービスに対し、何らかの口コミを投稿したり、投稿に対してリアクションをしているユーザーをリスト化し、限定公開コンテンツを投稿したり、優待オファーを公開することで、よりアカウントに対する親密度を上げる効果が見込めます。
もし、自身がフォローしているブランドから「ご愛用頂いている方限定のキャンペーン」などというメッセージが届いたら、そのブランドにとって「自分は特別な顧客なんだ」と感じませんか?
特に、「親しい友達」リストは名前の通り、プライベートのコミュニティで活用されることが多く、企業やブランドが活用している事例が少ないため、より、限定感・特別感を感じやすい演出が可能です。
また、「親しい友達」リストに追加できるアカウント数には上限がないので、ダイレクトメッセージでひとりひとりにアプローチするには手間がかかるところを、一括送信できる点も魅力の一つです。
ただし、1アカウントにつき、親しい友達リストは1つしか作成できないので注意しましょう。
.
<親しい友達リストの設定方法>
(1)プロフィール画面のメニューを選択します
(2)「親しい友達」を選択します
(3)「親しい友達」に追加したいアカウントを「追加」し完了です
インスタライブの足跡を活用してエンゲージメント率を上げる方法
インスタグラムでライブ配信ができる「インスタライブ」機能では、ライブ配信中に、どのアカウントが閲覧しているか確認できる機能があります。
また、ライブ配信終了後に、配信を閲覧したユーザー数と、約20名程度のアカウント一覧を確認することができます。
配信内容にもよりますが、インスタライブを通してリアルタイムでコミュニケーションしたユーザーや、リアクションはなくとも閲覧した履歴のあるユーザーは、ご自身のアカウントに何かしらの興味をもっている可能性があります。
ライブ配信中に、閲覧者一覧をスクリーンショットして記録しておき、あとからインスタライブ視聴に対するお礼や、配信内容に関連するメッセージを投げかけることで、さらにご自身のアカウントに対する興味を深めてもらえる効果が期待できます。
サプライズ感もありつつ、突然の連絡で驚いてしまうユーザーもいる可能性があるため、インスタライブ内で「今日閲覧してくれている人の中から限定●名様にプレゼントします」等の連絡の糸口を、コメント欄に固定しておく等しておくことをおすすめします。
【応用編】ブランドコンテンツタグ付けを活用してエンゲージメント率を上げる方法
ブランドコンテンツのタグ付け機能とは、特定のアカウントに関するコンテンツを投稿する第三者ユーザーが、企業やブランドの持つアカウントと連携できる機能、つまり、第三者の投稿に、ご自身のアカウントへのタグ付けをしてもらえるものです。
特に著名人やインフルエンサー、フォロワー数の多いアカウントから、自社の商品・サービスを紹介された際には、タグづけすることで、自社アカウントへの流入数増加を期待することができます。
自社アカウントだけでなく、影響力のある第三者からの良い評価・口コミがあることで、ユーザーにとって、信頼感を構築しやすくなります。
それによって、さらにアカウントに対する関心や注目度があがり、投稿のリーチ数やエンゲージメント率が高まる効果が期待できます。
5.インスタエンゲージメント率まとめ
エンゲージメント率には、いくつかの定義があり、目安や平均などの各数値を取得する方法が異なるため、目的によって使い分ける必要があります。
特に、インスタグラムではそうした指標を閲覧できる機能がないため、インサイト機能を確認しながら、エンゲージメントの見方を覚えて、検証・定点観測することをおすすめします。
そして、当記事では、エンゲージメント率を上げる工夫として、積極的な関与が見込めるユーザーに対するクローズド・個別アプローチによって、アカウントに対する親近感を感じてもらうための方法も紹介しましたので、活用していただければと思います。
親しい友達リストやインスタライブ閲覧者へのアプローチにより、ご自身のアカウントに対する注目度や関心を高めることで、投稿コンテンツを積極的に閲覧したり、リアクションする効果が期待できるので、ぜひ実践してみてくださいね!