インフルエンサーとは?選び方と使い方・インスタ集客マーケティング入門

1.この記事でわかること

この記事では、「インフルエンサーとは?」のような基礎的知識から、「インフルエンサーの選び方」の具体的なコツや方法まで解説していきます。

インフルエンサーマーケティングと耳にするものの「どのようなメリットがあるかわからない」「インフルエンサーの起用を検討している」「インフルエンサーマーケティングに興味がある」「インフルエンサーになりたい」という方にオススメの内容になっています。

2.インフルエンサーとは

インフルエンサーとは、一般的に、世の中に対して影響力をもつ人物のことを指します。

特に、SNS上で影響力のあるとされる人物(アカウント)は、企業の広告宣伝やプロモーションにおいて起用されることが多く、フォロワー数の多さがひとつの影響力の指標とされます。

一口にインフルエンサーと言っても、アカウントのジャンル、年代、性別は様々で、企業として提供する商品やサービスによっても、注目すべきインフルエンサーは異なります。

但し、一般的にはインフルエンサーにも種類があり、主にそのアカウントが抱えるフォロワーの数によって、大きく3つに分類することができます。

まず、SNSだけでなく、テレビや新聞など、複数のメディアで露出があり、知名度の高い芸能人・著名人もインフルエンサーの一種です。

次に、フォロワー数が1万~10万程度のアカウントのことを「マイクロインフルエンサー」と呼びます。

最後に、フォロワー数が数千~1万未満のアカウントのことを「ナノインフルエンサー」と呼びます。

こうしたインフルエンサーを起用する際に、上記のようなフォロワー数、特定のジャンルやメディアでの知名度によって、コストにかなり幅がある点は留意しておきましょう。

では、予算をそこまで出せない場合、インフルエンサーの起用を諦めるべきなのかと言えば、その時点で判断するのは時期尚早です。

ご自身の商品・サービスの集客を強化するために、そもそもインフルエンサーの起用が効果的なのかという点を見極めたうえで、試算、検討することをおすすめします。

3.インフルエンサー起用のメリット

では、実際にインスタグラムでインフルエンサーを起用することは、どのようなメリットがあるのでしょうか?

大きく分けて、次の2つが挙げられます。

1)インフルエンサーの「集客力」を借りることができる
2)インフルエンサーの「表現力」を借りることができる

それぞれの特長について、解説していきます。

1)インフルエンサーの「集客力」を借りることができる

まず、インフルエンサーは、インスタグラムにおいて、一定以上のフォロワーを抱えていることを前提としたときに、それだけのフォロワーを集めることのできる「集客力」をもつアカウントと言えます。

多くの場合、その「集客力」は、アカウントが特定のジャンルや属性において、何かしらの魅力や話題性があります。

ユーザーにとって「憧れの対象」であったり、「共感できる」「応援したい」と思われたりするような存在です。

つまり、そのインフルエンサーの日常生活シーンや、その人物の姿を見たいという、関心の高いユーザーをフォロワーとして多数抱えているということです、

加えて、フォロワーの数の分だけ注目されており、同じように注目する人が、増えれば増えるほど話題となり、興味関心を抱くユーザーが集まりやすくなる循環が起こります。

以上のように、特定のジャンルや属性で秀でた魅力をもつアカウントは、そのファンをフォロワーとして持ち、話題性によってファンが増え続けるという「集客力」をもつと言えます。

そのため、インフルエンサーによる商品やサービスを紹介によって、そのインフルエンサーのファンという、本来リーチできない層に認知を広げられるというメリットがあります。

さらに、フォロワーにはインフルエンサーに対して、憧れや共感、応援したいというポジティブな感情があるため、商品やサービスに対する好感や良い印象を与える効果も期待できます。

また、複数のインフルエンサーに紹介してもらうことで、それだけ認知を広げたり、好印象を与えられる幅も広がるうえに、複数の第三者による評価によって、納得感や信頼感を抱いてもらえるチャンスにもなります。

2)インフルエンサーの「表現力」を借りることができる

インフルエンサーは、そうした数多くのファン層を引き付けるような魅力的な「表現力」を持っているという点も大きな特長のひとつです。

特に、インスタグラムは、他のSNSと比較しても、画像や動画などのビジュアル的な表現が重要なプラットフォームという点で、ユーザーを惹きつける質の高い表現力は欠かせません。

実際に使用したユーザーとして、優れている点を魅力的に語るための言語化スキルや、画像や動画というコンテンツとして、さらに魅力を増大させるような表現ができるスキルがあるからこそ、ファンを惹きつけることができ、結果としてフォロワーを多数抱えていると言えます。

そのため、商品やサービスのもつ魅力をさらに引き立て、ファン層に刺さるようなクリエイティブとして、コンテンツ化してもらえる効果があります。

そうした魅力的なコンテンツがインスタグラム上で拡散されていくことで、さらなる見込み顧客の拡大はもちろんのこと、そうしたコンテンツを自社のサイトで引用できる余地が見込めたりと、副次的な効果も期待できます。

4.インフルエンサーの選び方のコツ

前章で述べたとおり、インフルエンサーのもつ一般ユーザーよりもさらに優れた「集客力」「表現力」を活用し、自社の商品やサービスに対して集客を強化するためには、「インフルエンサーをどのように選定するか」と言う点が非常に重要です。

インフルエンサーの選び方のポイントは大きく3つあります。

1)フォロワー数だけではなくフォロワーの実態を見極めること
2)商品やサービスのターゲットとする層をフォロワーとして抱えているかという観点
3)商品やサービスを愛用するポテンシャルのある人物かという観点

それぞれ、詳細を解説していきます。

1)フォロワー数だけではなくフォロワーの実態を見極めること

一見すると、フォロワーが多ければ多いほど良いインフルエンサーと思われがちですが、実際にすべてのケースにそのような条件があてはまるかと言えば、そうではないのが実情です。

例えば、フォロワー数の多さだけで見ると、その条件を満たしているものの、実際にフォロワーを見てみると相互フォローを目的としたアカウントばかりというケースもあります。

つまり、純粋なファンではなく、ロボットのようなアカウントからのフォローが多く、それらのアカウントにリーチしたところで、商品やサービスの認知拡大や好印象の醸造といった効果が意味をなさないという事態に陥りかねません。

そのため、フォロワー数だけで選定した結果、実際の購買や利用に結び付かなかった、効果が見えなかったという事態を避けるために、フォロワーの属性や質をある程度把握しておくことをおすすめします。

これは、フォロワー一覧を確認すれば一目瞭然です。

2)商品やサービスのターゲットとする層をフォロワーとして抱えているかという観点

1)に加えて、自社の商品やサービスがターゲットとする層がフォロワーとして属しているかという点も非常に重要です。

例えば、20代女性をターゲットとしたコスメを販売する場合、インフルエンサー当人が20代女性であることで、近い属性のユーザーが集まりやすいのではないかというイメージで選定をしたものの、実際には男性のフォロワーが半数以上を占めているケースはよくあります。

この場合のフォロワーは、企業の都合とは関係のないところで、それぞれの目的や興味関心によって、そのインフルエンサーをフォローしています。

つい、当人と近い属性や価値観をもったユーザーがフォローしているのではないかと思いこんでしまうこともありますが、しっかりそのインフルエンサーのフォロワーにどのような層が多いのかという実態をつかんでおきましょう。

3)商品やサービスを愛用するポテンシャルのある人物かという観点

最後に、インフルエンサー当人が商品やサービスを愛用する要素や可能性のある人物かという観点を見落としがちですが、意外と重要なポイントです。

理想的な状態は、インフルエンサー当人が、その商品やサービスを知って、お金を出してまで手に入れたいと思えるものであることです。

そうした要素が欠落すると、「義務的に紹介させられている感」が自然と出てしまい、ユーザーにとって商品やサービスが魅力的に映りません。

さらに、宣伝として有益ではない情報を発信するアカウントとして、インフルエンサーの印象にも悪影響を与えてしまう懸念があります。

本来の紹介は、自身がおすすめしたいものを同じように魅力を感じてもらえそうな人に共有するという行為です。

インフルエンサー当人が気に入っていないにも関わらず、「お気に入りと紹介してください」「〇〇とうたってください」という点を強制することで、事実とは異なる情報が発信されることとなります。

もちろん、自社の商品やサービスの提供者として自信があるゆえ、他の人にもその素晴らしさを体感して、発信してほしいという思考は当然もっているものだと思います。

その上で、その素晴らしさを伝播する人物にも同様に感じてもらえるかは別の論点となるため、選定する側として注意しておきたいポイントです。

5.インフルエンサーまとめ

インフルエンサー起用と聞いてイメージするのは、インフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらうことではないでしょうか。

そのため、インフルエンサーを起用すれば、「商品やサービスを紹介してもらえること」がメリットであるというのも一つの考え方だと思います。

結果として、インフルエンサーの抱えるフォロワーに商品やサービスが認知され、最終的に購買・利用に至る可能性のある見込み客の獲得ができる、という点はイメージしやすい部分でもあります。

ただ、そのような結果が得られる背景には、インフルエンサー自身のもつ「集客力」と「表現力」というパワーを借りているという前提があります。

それらの視点を除いて、フォロワー数だけで選定してしまうと、結果として意図していたターゲットにリーチできないという事態に陥りかねません。

また、商品・サービスの魅力に対して理解のないインフルエンサーに依頼をしてしまうことで、インフルエンサーの印象にも影響を及ぼすリスクもあるため、しっかり商品・サービスのプレゼンをする等の努力はもちろんのこと、マッチするアカウントを見極めるようにしましょう。