UGCとは?インスタグラムでUGCを増やすコツとやり方

1.この記事でわかること

インスタグラムのアカウントを開設し、とりあえず投稿はしているが、「なかなか効果につながらない」「活用しきれていない気がする」というモヤモヤを感じたことはありませんか?

そのモヤモヤの正体は、インスタグラム自体は利用ユーザーが伸び続けるプラットフォームであると理解しながら、

ご自身のアカウントはなかなかフォロワーが増えない、そもそもフォロワーを増やすこと自体に意味を見出せないといったギャップから生まれるものではないでしょうか。

本記事では、そんなインスタグラムというプラットフォームで、さらにあなたのアカウント運用がより多くのユーザーとのつながりをつくり、存在感や素敵なイメージを形成するために必要なUGCの活用方法を提案します。

「UGCってよく聞くけど何が良いのかわからない」「そもそもUGCとは?」といった問いの浮かぶ方にもご理解いただけるよう、UGCの基本知識から説明していきます。

UGCを有効活用することで、多額の予算をつかわなくても自社の商品・サービスの認知や購買を促進する効果が期待できます。

ぜひ、予算はないけど、さらにインスタグラムでの集客を加速していきたいとお考えの方にも読んでいただきたい内容です。

2.UGCとは?

UGCとは、ひとことで言うと、ユーザーによる口コミや評価に関するコンテンツです。

User Generated Contentの略で、企業によって発信されるコンテンツではなく、

企業の商品・サービスの見込みユーザー、利用ユーザーが発信するコンテンツのことを指します。

個人がテキストや画像を用いて投稿するインスタグラムやツイッター、フェイスブックなどのSNSのプラットフォームのマーケティングで用いられることの多い用語です。

広くはブログやAmaon・楽天などのECモールでの★評価やレビュー、掲示板サイトでの発言、クックパッドのレシピの投稿といったものも含まれ、ユーザーがつくり発信するコンテンツ全般を指します。

・インスタグラム集客におけるUGCの効果

では、UGCとは、商品・サービスを提供しインスタグラムで集客をする私たちにとって、どんなメリットのあるものなのでしょうか?

大きく4つあります。

1 他ユーザーへの宣伝効果

2 ユーザー視点のアイディアを得られる

3 ユーザーの評価を得られる

4 ユーザーとのコミュニケーションのきっかけを得られる

それぞれの詳細を解説していきます。

1 他ユーザーへの宣伝効果

最も大きな効果は、投稿されたUGCが、他のユーザーの目に入ることで、そのユーザーが、商品・サービスに興味をもったり実際の利用に至るきっかけになることでしょう。

特に、インスタグラムでは、タイムライン・ストーリーズともに、フォロワーである知人や家族、興味関心での共通などのつながりがあるユーザーにUGCが届きます。

身近な人物や、興味関心でつながる人物からの発信は、企業からの広告宣伝などよりも、信頼性や興味をもちやすい点で、強い宣伝効果となる可能性が高いです。

さらに、企業自ら推奨してくる情報よりも、第三者からのおすすめや評価の方が、客観性が増すため、

納得して商品・サービスを利用しはじめることで、継続利用しやすくなる効果も期待できます。

2 ユーザー視点のアイディアを得られる

UGCはユーザーからの自発的な発信であることから、そのユーザーならではの視点や表現方法で紹介してもらうことができます。

インスタグラム上では、見た目が素敵であったり、憧れの対象となるものがユーザーライクなコンテンツとなる傾向上、ネガティブな評価や口コミが他のSNSやプラットフォームと比較して少ないことも特長です。

ユーザー発信のポジティブでオーガニックなコンテンツには、提供している企業側の立場でも気が付けないようなユーザー視点での商品・サービスの魅力が盛り込まれていることが往々にしてあります。

また、ユーザー側の努力によって、商品・サービスがより美しく映えるような写真、動画コンテンツとなるケースも多く、提供側としてはそういった見せ方のヒントを得ることのできる貴重な機会となります。

3 ユーザーの評価や使用情報を得られる

実際に商品・サービスを利用したユーザーからの投稿の場合、そのこと自体が、使用しているユーザーがいるという事実を証明しており、添えられたコメントには商品・サービスのフィードバックが含まれます。

インスタグラム上にはポジティブな投稿が多いと伝えましたが、そういったものも含め、ネガティブな投稿からも、商品・サービスの改善点を導き出すことができます。

従来であれば、ユーザーへのインタビューや直接やりとりをしなければ得ることのできなかった情報に、オープンに公開された無料の空間で手軽にアクセスができる点は非常に大きいメリットです。

4 ユーザーとのコミュニケーションのきっかけを得られる

商品・サービスに関する投稿は、提供者である私たちとユーザーが共通のテーマとして、コミュニケーションのできる話題のひとつにもなります。

商品・サービス利用時にサンクスメールや商品同梱物で伝えているメッセージは、企業からの一方的で、購入顧客に一律で送られる同じ内容であることが多いですよね。

一方でインスタグラムでは、DMや投稿へのコメントに対して自社のインスタグラムアカウントを通して、個別に話しかけるコミュニケーションが可能です。

特に、商品・サービスの利用ユーザーからの投稿であれば、改めて利用して頂いていることに感謝を伝えたり、おすすめの利用方法を伝えたりと、たった一人のあなたに向けたメッセージを伝えることができます。

結果として、商品・サービスにはじまり、提供する企業への信頼度や親近感を感じ、ロイヤリティアップの効果も期待できます。

以上のように、UGCは商品・サービスを提供する側にとって、非常にメリットが多く、お金をかけた広告宣伝ではできない人と人のつながりならではの価値を生み出すこともできるのです。

3.UGCを生み出す工夫

では、インスタグラム上で、UGCを増やすためにはどうしたら良いのでしょうか?

このUGCを中心としたSNSのプロモーションを最大化していくひとつの工夫として、ULSSAS(ウルサス)サイクルを回していく方法があります。

▶ULSSAS(ウルサス)の詳細を知りたい方はこちら

本章では、UGCを生み出すためのシンプルなをご紹介していきます。

まず、UGCを生み出すということは、ユーザーがその商品・サービスについて投稿をしたいと思ってもらうことです。

ここで注意しておきたいのは、UGCはあくまでユーザーが投稿しようかなと自然に想起し、実際に投稿をした結果生み出されたものであるという点に関する理解です。

私たちが直接的に投稿してほしいと依頼し、そこに対して何かの対価をお渡しするというのが、最もダイレクトで確実な方法と想像する方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その結果として生まれるUGCは、ユーザー発信ではあるものの、ユーザーならではの愛用感や独自の視点をないがしろにしてしまう上に、その過程で商品・サービスに対するロイヤリティが下がるリスクもあります。

前章で解説した、UGCのメリットは、ユーザーの自然な行動の先に生まれるものであるという点を理解した上で、UGCを増やす方法について考えていきましょう。

では、UGCを生み出す、つまり、ユーザーにコンテンツを投稿したいと思ってもらうためにはどうすれば良いか?

という問いの解決策となる1つの手法をご紹介していきます。

ずばり、自社アカウントを活用した戦略的なコミュニケーション戦略です。

大きく3つのステップを踏みます。

▼ステップ1:商品・サービスのおススメポイントの紹介

▼ステップ2:商品・サービスに関する他ユーザーからの投稿に対するコミュニケーション

▼ステップ3:商品・サービスに関する他ユーザーからの投稿をリグラム・シェア

▼ステップ1:商品・サービスのおススメポイントの紹介

インスタグラムで集客したい商品やサービスのおススメポイントをご自身の企業もしくはブランドのアカウントで発信していきます。

すでに、ご自身の商品やサービスをタイムラインやストーリーズに投稿するというのは多くの方が実践されていると思います。

そういった方には、ぜひワンポイントとして取り入れていただきたいコツがあります。

まず、商品やサービスの特長となるものよりも、その商品・サービスを提供している立場だから知っているおすすめの使い方の提案や、意外と気づかれにくい魅力などのコンテンツを発信して頂くことをおすすめします。

ここ数年流行っている、首からかけるタイプのミニ扇風機の場合の特長だけを紹介するパターンと、おすすめのパターンを例に挙げます。

×:①首にかけられます。

②電池交換式ではなく充電できます。

③とても軽いです。

④風量調節できます。

  #ミニ扇風機 #扇風機 #夏

◎:首からかけられるので、空調の効いていない屋外でも涼むことができます。

  しかも、専用アダプタでフル充電しておけば5時間使用でき、電池交換の手間もありません。

  電池を内蔵していない上に、軽い素材でできているため、

長時間首にかけても肩まわりの負担も少ないフォルムが特徴です。

その時々の気温にあわせて風量調整も可能なので、夏場を快適に過ごすお供として

ヘッドフォンのように首にかけて持ち運んで頂くことをおすすめします。

上記のように、ユーザーにとって使用シーンや購入した後の利用方法、結果として得られる快適さを想起させるような文章で紹介してみましょう。

そちらの方が、ユーザーの欲しい、利用したいという欲求を促す効果はもちろん、発信するときのコンテンツとして真似できるお手本になりやすい効果が期待できます。

インスタグラムは、画像がメインコンテンツであることから、キャプションはなるべく短く簡潔にまとめようと心掛けられることも多いと思います。

しかし、文字の方が明晰に情報が伝わる特性上、ここは文章で紹介することをおすすめします。

キャプションが見られないという懸念もあるため、あえて文字コンテンツで投稿する方法もあります。

▶インスタグラムで文字コンテンツをつくる方法はこちら

以上のように、ステップ1は全体の中でも最も重要な部分であり、ユーザーが真似したいと思うようなコンテンツの投稿を心掛けましょう。

▼ステップ2:商品・サービスに関する他ユーザーからの投稿に対するコミュニケーション

次に、実際に商品・サービスを利用したユーザーが、何かしらの投稿をしてくれたものに対して、ご自身の企業アカウントから個別のコミュニケーションをとっていきます。

DMや投稿へのコメントなど、コミュニケーションをとっていきますが、ここでも注意したいポイントがあります。

ご自身のアカウントが、商品・サービスを提供する企業やブランドのアカウントの場合、急にそんなアカウントから連絡が来ると、最初は何だろうと驚かせてしまう可能性があります。

また、タイムライン投稿コメントの場合、他のフォロワーの目にも触れてしまうことから、初めて連絡する相手には、DMなどのクローズドな場所でコンタクトをした方が良いでしょう。

驚かせてしまうという点をうまくカバーできれば、企業やブランドのアカウントから連絡が届くのはユーザーにとって、丁寧で真摯な印象や、特別感を感じて頂けるような効果の方が大きいです、、

そのため伝える内容は、どのようなものでも構いません。

下記に一例をあげますので、ヒントにして頂ければと思います。

・商品・サービスをご利用いただいたことへの感謝をそのまま伝える

・商品・サービスを紹介して頂いたことへの感謝をそのまま伝える

・商品・サービスがユーザーにとって有効活用できるヒントを伝える

・商品・サービスを著名人が利用していれば、こんな人も利用しているというアピールをする

・今使用している商品・サービスと一緒に使うことで更に効果が高まるアイテムを紹介する

重要なことは、そのメッセージがユーザーにとって心のこもったメッセージとなり、さらに役に立つ情報として価値のあるものであるということです。

テンプレート化してしまうのも効率化につながる方法ではありますが、ぜひそのユーザー一人一人にあったコミュニケーションを心掛けましょう。

▼ステップ3:商品・サービスに関する他ユーザーからの投稿をリグラム・シェア

最後に、商品・サービスを利用したユーザーによるポジティブな投稿は、他のユーザーにとっても関心をもつきっかけとなるようご自身の企業・ブランドアカウントでリグラムやシェアをしていきます。

もちろん紹介するにあたり、驚かせないために投稿したユーザーの許可を得ておくことは必要です。

勝手に拡散されたととらえ、嫌悪感を抱く方はゼロではないためです。

そこさえクリアできれば、自分のアカウントは特別な存在として紹介されたということに対するポジティブな感情や、その投稿をみた他のユーザーが自分も紹介されたいと感じ、投稿をしてくれる効果も期待できます。

▶リグラムの方法はこちらをご確認ください

以上のように、UGCを増やすことを念頭に置きつつ、ユーザーとコミュニケーションをとれるようなきっかけづくりをしていきましょう。

4.インスタグラムUGCまとめ

インスタグラムでの集客でさらに効果を上げていくためには、ご自身の商品やサービスに関するポジティブなUGCを増やしていくことが重要です。

第三者であり、商品・サービスの利用ユーザーによる愛着感のある投稿は、そういった同様のユーザーを獲得していくためにも非常に効果的な方法であり、インスタグラムだからこそできる集客方法でもまります。

一見すると地道で手間がかかりそうな印象を抱かれる方もいらっしゃると思いますが、商品・サービスを提供する者として、ユーザーとのコミュニケーションが自身の励みとなったり、さらにユーザーに良いものを提供したいという使命感がアップする経験にもなります。

もし集客の責任者としてマネジメントの立場をされている方であれば、実働している担当に対して、ひとつのアイディアとして提案してみることで、モチベーションアップにもつがっていきますので、ぜひ実践されてみて下さい。